誰でも一生に何度かは迎えることになる卒業。分かってはいるけれど、慣れ親しんだ場所から離れるのは切なく寂しいものです。
しかし卒業は新しい旅立ちでもあります。卒業式で流れる楽曲は切ない中にも前向きになれる曲が多いですね。これから卒業を迎える人も、卒業した頃を懐かしむ意味でも、卒業式にピッタリな楽曲をご紹介します。
今回は卒業式の歌ランキングで10曲ご紹介致します。
卒業式の歌ランキング★切ない旅立ちの歌10曲
卒業式の歌ランキング①卒業式の歌①GReeeeN「遥か」
2009年5月27日に発売されたGReeeeNの11枚目シングルです。東宝配給映画「ROOKIES -卒業-」の主題歌に使われていたことから多くの人の耳に入り大ヒットとなりました。映画の中でも卒業を物語っているように、卒業をイメージさせる内容ですが、GReeeeNが爽やかに歌い上げることで清涼感のある卒業ソングになっています。
さようなら
また会える日まで 不安と期待を背負って
必ず夢を叶えて 笑顔で帰るために
卒業というテーマ曲でありながら、「春風 舞い散る桜」という風に4月の新しい生活をイメージする歌詞も入っていて、別れだけが卒業ではないと感じさせてくれます。歌詞の中に父と母の言葉というのがでてきますが、当たり前の言葉の中に秀逸さがあって考えさせられます。新しい出発に向けて一歩踏み出したくなる前向きな卒業の歌です。
卒業式の歌ランキング② Kiroro 「Best Friend」
2001年6月6日に発売されたKiroroの10枚目シングルです。NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」主題歌で一躍広まり、その歌詞の内容に友達の大切さを見直す人が続出しました。「親友に贈る歌」として知られているこの曲はサビの「ありがとう、ありがとう、Best Friend」の「ありがとう」を「おめでとう」に替えて、結婚式や卒業式でも定番になっています。
あなたの笑顔に 何度助けられただろう
ありがとう ありがとう Best Friend
いつも近くにいた親友との別れが近づくことで、お互いの存在の大きさを知るといった内容の歌詞は、自分のことに重ねてしまって思わず涙が出るという人も多いでしょう。友達を想って作られた歌なだけに、なんどでも繰り返して聞きたくなる一曲です。卒業式で合唱されたり、BGMで流れることも多いので、卒業= 「Best Friend」と繋がる人も多い卒業ソングです。
卒業式の歌ランキング③ケツメイシ「さくら」
2005年2月16日に発売されたケツメイシの14枚目シングルです。タイアップはされていないものの、ケツメイシ最大のヒットシングルになるほど知名度の高い楽曲です。PVには、萩原聖人と鈴木えみが出演していて、桜をバックにドラマ仕立てになっているのも印象的でした。桜の風景と卒業が重なるということで、卒業ソングとしても人気を得ています。
さくら舞い散る中に忘れた記憶と
君の声が戻ってくる
吹き止まない春の風
あの頃のままで
馴染みの友達や学校を卒業する時というのは、強く印象に残るものです。桜を見るとその時の記憶がよみがえって、懐かしむ様子を歌った歌詞は、誰にでもある「あの頃」を思い出す瞬間に似ていますね。あの頃のままでいたかったけれど、成長し大人になっていくそんなちょっと寂しげな様子が美しいメロディに乗せられて耳に心地いい卒業ソングです。
卒業式の歌ランキング④いきものがかり「YELL」
2009年9月23日に発売されたいきものがかりの15枚目シングルです。NHK「みんなのうた」に使用されたり、2009年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲になったりと社会的にも有名になりました。ボーカルの吉岡さんの背中を押してくれるような力強い声と卒業や旅立ちをテーマにした楽曲は多くの学校で卒業式に使用されています。
サヨナラは悲しい言葉じゃない
それぞれの夢へと僕らを繋ぐYELL
ともに過ごした日々を胸に抱いて
飛び立つよ 独りで 未来の空へ
歌詞はとてもシンプルでストレートに響いてきます。だからこそ多くの人の心に響いて共感を得ることが出来る曲なんですね。サヨナラ、というと寂しい、悲しいというイメージがありますが、ここがスタートであり未来にまた会えるという希望もあります。卒業を迎える時期というのは一生会えないような気がしてしまいますが、この曲は成長したらまた会おうという風に聞こえてくる卒業ソングです。
卒業式の歌ランキング⑤アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」
2008年9月17日に発売されたアンジェラ・アキの8枚目シングルです。アンジェラ・アキさんがピアノを弾き語りながら、問いかけるように歌う姿がとても印象的です。2008年のNHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲にもなり、合唱団と一緒に歌う姿もありました。多感な思春期である15歳の自分にあてて書いた手紙が感動を呼び、卒業式の定番になっています。
負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ああ 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
実際にアンジェラ・アキさんが15歳の時に自分宛に書いた手紙を30歳の時に母親にもらったことがきっかけで作られた曲で、迷いや不安、苦しみの中にいる15歳の未熟な自分を応援している前向きな楽曲です。先が見えないことは不安ですが、そこから様々な経験をして素晴らしい人生が待っていると、だから自分を信じなさいと背中を押してくれる卒業にピッタリな歌ですね。
卒業式の歌ランキング⑥レミオロメン「3月9日」
2004年3月9日に発売されたレミオロメンの3枚目シングルです。タイトルの通り3月9日に発売されたこの曲はフジテレビ系ドラマ『1リットルの涙』の挿入歌として一部使われ、瞬く間に話題になりました。結婚式をイメージして作られた曲ですが、卒業もイメージできるということで、卒業式などでも使われるようになり、思わず涙する人も多いですね。
瞳を閉じれば あなたが
まぶたのうらに いることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい
誰かの存在が自分を強くする、だから自分もあなたのそうでありたい、という相手を想う気持ちに「そうそう!」とうなずいてしまう人も多いはず。美しいバラードであるメロディも曲の雰囲気を盛り上げていますね。大切な人との別れは確かに寂しいですが、お互いの心の中に居続けていれば大丈夫だよ、と言ってくれているような、心温まる卒業ソングです。
卒業式の歌ランキング⑦EXILE「道」
2007年2月14日に発売されたEXILEの23枚目シングルです。music.jp CMソングや日本テレビ系「音楽戦士 MUSIC FIGHTER」2月オープニングテーマなど耳にする機会が多かったので、思わず聞き入ってしまう人もいたのではないでしょうか。卒業と旅立ちをテーマにしたバラード曲で、オリジナルバージョンの他にピアノバージョンや合唱バージョンと使うシーンに合わせてバラエティに富んでいます。
優しさに出会えたことで 僕は独りじゃなかった
誰も消せない 心のアルバム 笑えるかもね
今日までは同じ道を歩いてきたけれど、明日からは未来へ向かってお互い違う道を歩いていくという、寂しいけれど前向きな歌詞は卒業式にもピッタリです。一緒にいた時間にありがとうと言いながら涙が止まらない様子は、思わず感情移入してしまいそうです。卒業は旅立ちという人生の分かれ目を美しいバラードでまとめた卒業ソングです。
卒業式の歌ランキング⑧川嶋あい「旅立ちの日に…」
2006年2月1日に発売された川嶋あいの8枚目シングルです。川嶋あいさんがデビュー当時から歌っていたというかなり古株の曲ですが、その歌詞の世界が卒業にピッタリだということで、ファンが多いんです。この曲を聞くと卒業式を思い出す、思わず涙が出てくるなど、多くの人の卒業に関わっている楽曲といえるでしょう。
耳元で聞こえる別れの歌を
あふれ出す涙こらえて
旅立ちを決めた仲間たちには
はかない調べが降り積もる
旅立ちを決めたのは自分自身なのに、離れる時はやはり寂しいですよね。誰でもそうやって何度も卒業を繰り返していきます。後輩の卒業ソングを聞きながら涙を流している様が想像できるほど、リアルな歌詞の内容は素晴らしいですね。旅立ちの日に何を思うのか…そんなことを考えながら卒業の物語を奏でてくれる、卒業ソングの定番になりそうです。
卒業式の歌ランキング⑨ゆず「友~旅立ちの時~」
2013年9月18日に発売されたゆずの38枚目シングルです。「第80回NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)」中学校の部課題曲にもなったことで、たくさんの人に歌われました。タイトルに旅立ちと入っているだけあって、テーマは卒業を連想させます。友達の応援ソングとしても歌われることが多く、背中を押してくれそうな力強い歌詞が印象的です。
友 進むべき道の先に
どんなことが待っていても
友 この歌を思い出して
僕らを繋ぐこの歌を
ゆずの2人の力強い歌声に押されるように、友達を応援したくなる一曲です。何も残るものはないけれど、この歌を思い出して先に進んでほしい、何かあったらこの歌を思い出してほしいという「歌で応援」するゆずらしい楽曲ですね。卒業の先には何が待っているか分かりません。時に落ち込んだり悩むこともあります。そんな時はこの歌を大きな声で歌って、頑張っている自分を思い出してほしいという気持ちが込められた卒業ソングです。
卒業式の歌ランキング⑩嵐「サクラ咲ケ」
2005年3月23日に発売された嵐の14枚目シングルです。城南予備校CMソングに起用されていたので、耳に残っているという人も多いのではないでしょうか。歌詞は桜や春をテーマにしていることから、卒業式や卒業の歌としてイメージしている人気の一曲です。嵐の5人の爽やかな歌声が、卒業の寂しさや不安を吹き飛ばしてくれそうな元気になれそうな曲ですね。
サクラ咲ケ 僕の胸のなかに
芽生えた 名もなき 夢たち
振り向くな 後ろには明日はないから
前を向け
歌詞が「○○しよう」とか「○○だね」のように語りかけるのではなく、「振り向くな 前を向け」とちょっと強気な命令口調なのが印象的です。離れたくない気持ちは自分も同じだから、自分に向かって言い聞かせているような、そんな風にも読み取れますね。卒業は新しい世界への始まりです。成長するために無理矢理でも前を剥こうという力強さが伝わってくる卒業ソングです。
最後に
卒業式の歌ランキングはいかがでしたか。仲良しの友達、大好きな先輩、面倒見のいい先生、通いなれた校舎など、卒業はどこか切なく悲しい気持ちになってしまいます。卒業ソングはそんな切なさを歌いながらも、どこか前向きで背中を押してくれる楽曲ばかりですね。いつまでもうつむいていないで、卒業ソングを聞いて未来を切り開いていきましょう。
卒業式の歌ランキング★切ない旅立ちの歌10曲
卒業式の歌①GReeeeN「遥か」
卒業式の歌② Kiroro 「Best Friend」
卒業式の歌③ケツメイシ「さくら」
卒業式の歌④いきものがかり「YELL」
卒業式の歌⑤アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」
卒業式の歌⑥レミオロメン「3月9日」
卒業式の歌⑦EXILE「道」
卒業式の歌⑧川嶋あい「旅立ちの日に…」
卒業式の歌⑨ゆず「友~旅立ちの時~」
卒業式の歌⑩嵐「サクラ咲ケ」