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【体験談】婚約者がいる彼に社内恋愛。嫉妬から略奪愛を試みるが…

「社内恋愛」婚約者から後一歩で略奪愛のはずが…★この失恋体験談は…
①婚約者のいる職場の同僚に社内恋愛
②彼を理解していない婚約者に嫉妬
③嫉妬から婚約者の誕生日を妨害。略奪を試みるが…


婚約者がいる彼に社内恋愛。嫉妬から略奪愛を試みるが…

〜23歳・女性・会社員の失恋体験談〜

婚約者のいる同僚に社内恋愛

社会人になって1年目に、社内恋愛をしました。

彼は中途入社だったので、私よりも社歴は1年短かったのですが年齢はひとつ上でした。お兄さんのような、弟のような感覚で接するうちに仲よくなり、一緒にプロジェクトを立ち上げたり、毎日遅くまで残業をしたりするうちに親しくなっていきました。

しかし、彼には既に婚約者がいて、嫉妬が頭から離れないつらい社内恋愛でした。彼はよく「仕事が忙しくて最近は会ってない」とぼやいていました。「彼女が寂しがって怒るけど、自分は今の仕事に集中したいからかまってやれない」と。たしかに、仕事中によく彼女から彼に電話が掛かって来て、「いつになったら帰ってくるの?」と言われていました。

私は同じチームメイトとして彼が仕事を頑張っていることを十分に分かっていたので「努力しているあなたのことを、いつか彼女が分かってくれるといいね!」と言いました。そう言いながら、嫉妬心がメラメラ燃えて心の中では「そんな女はあなたに相応しくない!私はあなたのことを分かってる!」と思っていました。彼は一日中精一杯働いて大変な思いをしているのに、それでも時折私の体調を心配してくれたり、労をねぎらってくれたりしました。そんなやさしい彼の仕事を否定されるのは、嫉妬ものっかって一緒に働く私の事も否定されているようでとても悔しく思っていました。

嫉妬から婚約者の彼女の誕生日を妨害

そんなある日、彼女の誕生日が来ました。その日も忙しかったのですが、私は彼に早く帰って欲しくないと思っていました。嫉妬から「お祝い出来なかったらいいのに」と心の奥底で思っていました。彼女よりも長い時間一緒に居て、ともに必死に働いて苦楽を共にしているいるのに、その彼の苦労も知らずわがままを言う彼女と彼が、楽しく過ごすなんて事は考えたくなく、私はつい嫉妬に任せて妨害をしてしまいました。仕事がうまくいかないように細工してしまったのです。その事により、プロジェクトチームは職場に泊って働かないと間に合わない状況になりました。彼が廊下で彼女に説明していたのですが、案の定理解してもらえず喧嘩をしていました。

仕事が一段落した時に、彼を誘って遅い夕飯を食べに行きました。彼女の誕生日に私が一緒に夕食を食べる事で、少し嫉妬から解放され優越感を得たかったのです。さらに予定通り、彼は今日彼女と喧嘩した事を話してきました。「どうして理解してくれないんだろう?」「こんな事で結婚生活うまくいくのかな?」と悩んでいました。私はあなたの事を分かっているアピールをしつつ、大丈夫大丈夫と励まし続けました。

訪れた略奪愛のチャンス

彼がふいに、「俺たち、付き合ったらうまくいくかもな」と言いだしました。私はその言葉をずっと期待していたのですが、胸がちぎれる程ドキドキしました。やっと報われた気がしました。落ち着いたふりをして彼に「なに言ってるの!」と笑いかけました。「仕事を一緒にしていて、お前の誠実さや真面目さが伝わってきたから…」真顔で話す彼に対して、どう言葉を返していいかわからず戸惑ってしまいました。顔をそらしたら心の動揺が伝わってしまう、何か話さなくては。「彼女がいるのに、他の人にそんな事言うような人と付き合ったりしないよ。この裏切り者〜」私は、彼が「じゃあ彼女がいなければどうなの?」と聞いてくれる事を期待しました。そしたら「別にいいよ。あなたなら」と優位にたって受け入れようと。

しばらく間があって、彼は静かに「そうか。そうだよな、裏切り者だ!」と笑いました。誠実な彼は「裏切り者」という言葉で我に返ってしまいました。その言葉で、彼女の事を裏切ってはいけないんだと思い出したのです。心を割って話してくれた彼に、もったいつけずに、素直に私も同じ気持ちでいると伝えればよかった。私はあなたを理解できる、一緒にいたいと本音を言えばよかった。やっと巡って来たチャンスだったけど、もう後の祭りでした。その後、彼は別のプロジェクトを立ち上げ、違う支店に異動になりました。何度か電話をしましたが、それきりになってしまいました。

私が本当の気持ちをすぐに伝えていたら、違う今があったかもしれません。もしかしたらダメだったかもしれません。いずれにしろ、自分の気持ちを素直に伝えておけば後悔することだけはなかったと思う社内恋愛でした。