結婚式では、新郎新婦がお互いを想いあうエピソードや家族との絆、友人や知人との仲間愛などさまざまな感動を味わうことができるのではないでしょうか。
結婚式では幸せのおすそ分けをもらえるとも言われているので、新郎新婦や家族だけでなく、出席した人もたくさん幸せな気持ちになれるところが最大の魅力ですね。そこで今回は、実際の結婚式でおこった思わず泣ける感動のエピソードをいくつかご紹介いたします。
思わず泣ける…結婚式での感動エピソード
エピソード①天国からのメッセージ
新郎新婦のふたりが結婚式をすると決めたのは、入院中の新婦のお母様がいたからでした。ガンを宣告されて、もう退院するのは難しいだろうと言われ、どうしてもお母様に自分の花嫁姿を見せたかったのです。
しかし、もともと新郎新婦のふたりが遠距離だったため、仕事やお互いの事情で都合がつかず、なかなか早く結婚式を挙げることができませんでした。結婚式に参加できるかも分からないお母様のために前撮りで自分の花嫁姿を見せようと考え、その時は病院の近くまで撮影に行き、なんとかお母様に新郎新婦の晴れ姿を見せることができました。
ですが、結婚式には間に合わず、お母様は天国へ逝ってしまいました。そのため、結婚式を挙げることをとりやめ、お母様が亡くなられて3年がたったころ、再び結婚式を挙げることになったお二人。その結婚式で、なんとお母様からのビデオメッセージが流れたのです。
もう自分の命が短いということ、結婚式には参加できないということを分かったうえで二人にお祝のメッセージを撮っていたのです。久しぶりに見るお母様の姿、心から晴れ姿を見て喜んでいるお母様を見て、新郎新婦の二人、そして周りの家族の方、出席している多くの人が涙しました。
なんといっても、お母様のメッセージ“生まれてくる孫におばあちゃんがいなくてごめんね”という言葉には多くの人が涙しました。家族の絆を感じることができる感動的な結婚式となりました。
エピソード②親友からの手紙
幼いころからずっと仲が良かった友人を結婚式に招待するか悩んでいた新婦。実は幼なじみの友人と2年ほど前にケンカしてしまい、ずっと連絡がとれないようになっていました。ケンカの原因はとても小さいことでしたが、傷つけるようなひどいことを言ってしまったという新婦。なかなか仲直りするタイミングを見つけることができないまま、とうとう結婚することになってしまったのです。
結婚式に招待することをきっかけに仲直りしようか悩んでいましたが、結局招待することができないまま結婚式当日を迎えてしまいました。そんな新婦の気持ちを知っていた新郎、そして新婦の友人たちもどうすればいいか悩んでいました。
そして結婚式当日、友人スピーチのときにサプライズが起きました。お願いしていた友人からのスピーチではなく、司会者が読み上げたのは、なんとケンカをしていた幼なじみからの手紙だったのです。実は、新婦の友人たちと新郎が頼み込んで、手紙を書いてもらっていたのです。
その手紙には、お互い強がってしまい、謝るタイミングを逃してしまっていたこと、本当は昔みたいに仲良くしたいこと、ずっと親友だと思っていることが書かれていました。そして最後に自分も結婚することになったから、その時は出席してほしいことと友人スピーチをお願いしたいということが書かれてありました。
手紙の内容にも感動しつつ、新婦がずっと葛藤していた友人との仲を取り戻す手伝いをしてくれた新郎と友人にも感動する結婚式となりました。
エピソード③ファーストミートでおこった出来事
ふだんあまり新婦のことを褒めることがない新郎からのうれしいサプライズエピソードをご紹介します。
かわいいやきれいなどの言葉で褒められるととてもうれしいものですが、そんな言葉を今まで一度も言われたことがないという新婦。プランナーが新郎と二人で打ち合わせのときに何気なく聞いてみたのです。新婦様のこと褒めたりするのかと聞くと、新郎はやはりかわいいなんて言ったことがない、なぜなら恥ずかしいからと答えたのです。
女性はどんな小さなことでも褒められたうれしいものだと伝えると、それは分かっているけど言わなくても伝わっていると思うし、何よりいきなりかわいいなんて褒めることもできないしそんなタイミングがないというのです。そこでそんな話を聞いたプランナーが思いついたのがファーストミートを行うというものでした。
ファーストミートなら、ふだんは言えない褒め言葉も素直に言えるかもしれないと考えたからです。そして結婚式当日、ファーストミートの前緊張している新郎はセリフを噛まずに言えるようにと練習するほどでした。
しかし、いざファーストミートが行われると、大好きな新婦の美しい姿を見て緊張がなくなったのか、新婦の元へ走っていき、ハグをしながらぐるぐると回りだしたのです。そして、“めっちゃきれい!”と新婦に伝えたのです。驚く新婦でしたが、二人の愛を周りのみんなも感じられる素敵なファーストミートとなりました。
エピソード④友人たちからのサプライズ
結婚式を挙げていない友人カップルに結婚式をしてほしいと結婚式場を尋ねてきた友人らがいました。
本人たちに結婚式をしたほうがいいと伝えてもお金に余裕がないからという答えで、自分たちから結婚式をする感じではありませんでした。ですが、ウエディングドレスを着たいという思いがあった新婦の気持ちを知った友人たちはサプライズで結婚式をすることにしたのです。
会費制で豪華な披露宴はできないけれど、どうにかウエディングドレスを着させたい友人たちは手作りのドレスを作ることにしました。ドレス作りは予想以上に難しく、友人たちだけではなく結婚式場の衣裳部やプランナーの力も借り、やっと出来上がりました。そして、結婚式当日なにも知らない新郎新婦を無料でドレスを着て写真が撮れるイベントがあると誘いだし、見事に花婿花嫁姿に変身させることに成功しました。
ドアを開けると待っていたのは友人たちで、たくさんの人に祝福されながらバージンロードを二人で歩きました。パーティーも終盤となったころ、会場で友人たちが作った映像が流れ始めました。そこには、みんなでドレスを作っている姿やパーティーの打ち合わせをする風景が流れています。
今着ているドレスが、友人たちが作ってくれたものだと分かると大泣きしだした新婦でしたが、その光景を見て、周りの人たちも友情の強さに感動する結婚式となりました。
エピソード⑤親子の絆を感じる結婚式
結婚式をするカップルの中には、もちろん再婚という人もいます。子ども二人を連れた新婦と自立した娘を持つ新郎カップルの結婚式がありました。
新郎は前妻と離婚してからも仲がいい娘がいて、再婚することを伝えると嫌な顔せず、喜んでくれたそうです。しかし、結婚式にはさすがに招待できないだろうと思っていました。また、新たに妻となる新婦は、その娘と仲がいいことを知っていて、ぜひ結婚式に参加してほしいと思い、その娘に連絡をとりました。ですが、周りの親族にも配慮してやはり出席はしないということになってしまいました。しかし、その娘から結婚式場に連絡が入ったのです。
実は、その娘は花屋で働いていて、当日のテーブルの装花をさせてもらえないかというものでした。娘は迷惑がかからないように新郎新婦にも伝えないでやりたいとの事でしたが、式場側も快く承諾し、自分の父の結婚式の装花を行うことになりました。とても華やかで新郎新婦も感激するほどの素敵な会場になり、披露宴も無事に終わったところでプランナーから新郎へお手紙を渡しました。
そこには、娘からの手紙でお父さんの結婚式の花の手伝いをしたということが書いてありました。大粒の涙を流す新郎を見て、新婦もその子どもたちも涙し、親子の絆を感じる素敵な結婚式となりました。
エピソード⑥両親へのサプライズ
韓国人の新郎と日本人の新婦のカップルが結婚式をしたときのエピソードです。
新郎の両親や家族は韓国に住んでいて、結婚式には両親だけが参加するようになっていました。新婦は韓国語がうまく話せない為に、新郎の両親とうまくスキンシップがとれていないことに不安を感じていました。ですがとても親切にしてくれる新郎の両親には感謝の気持ちでいっぱいで、なにか結婚式で感謝の気持ちを伝えたいと思っていました。
そんなとき、新郎の両親が日本で結婚式をするので、自分たちも日本の文化に合わせてモーニングと留袖を着たいと言ってきたのです。最初は驚いた新郎新婦でしたが、そんなことを言ってくれることがうれしくて、新婦もなにかできないか考えました。そして考え付いたのが、韓国の伝統婚礼衣裳であるチマチョゴリを着るというものでした。
チマチョゴリを用意するにあたり、日本の結婚式には来ることができない新郎の兄弟たちも協力してくれて、本場のチマチョゴリを用意することができました。そして結婚式当日、お色直しで再入場したのはパジチョゴリ姿の新郎とチマチョゴリ姿の新婦でした。その姿を見た新郎の両親は涙し、とても感動しています。そして慣れない韓国語で両親へ手紙を読みました。
その中には、国や人種全て関係なく、愛してくれてありがとうございますという文がありました。自分たち家族だけでなく、相手の家族も思いやる強い絆を見ることができた結婚式でした。
最後に
結婚式では、誰もが体験することができるたくさんの感動があります。新郎新婦だけではなく、家族や友人、知人みんなが思わず涙ぐんでしまうことや素敵なエピソードをもとに、またこれから頑張ろうと活力をもらえることもあります。日常では感じることができない感動を結婚式を通して感じてみてはいかがでしょうか。
思わず泣ける…結婚式での感動エピソード
①天国からのメッセージ
②親友からの手紙
③ファーストミートでおこった出来事
④友人たちからのサプライズ
⑤親子の絆を感じる結婚式
⑥両親へのサプライズ