母親の不倫が子供にどんな悪影響を与えるか知りたい方へ。
自分の母親が不倫をしていた…そんな事実を知ってしまったら子供はどうすると思いますか。子供は父親と母親は仲がいいものだと思っていますし、仲が良いことを嬉しいと思います。それなのに母親には別に好きな人がいた、となれば想像もできないショックなのではないでしょうか。
ここでは母親の不倫が子供に与える悪影響を考えていきます。
①学業に専念できなくなる
母親の不倫を知ってしまった子供の頭の中は家族や家庭のことでいっぱいになってしまいます。
- 「お母さんはお父さんが好きなんじゃなかったの?」
- 「どうやらお父さんよりも好きな人がいるみたい」
- 「そうすると自分はどうなるのか」
こうなれば夜も寝ていられません。
ましてや学業などに励んでいる余裕はなくなってしまうでしょう。長引けば学校での勉強についていけずに置き去りになったり、そのことが原因でいじめに遭ったりと、どんどん悪い方向へ進んでしまいます。
②自らを否定するようになる
母親の不倫を知ってしまった子供は行き場のない不安に襲われます。どうしてお母さんは他の人を好きになってしまったのか、お父さんを裏切ったりしているのか…。そしてその矛先は徐々に自分へと向いていきます。
- 「自分がいい子じゃなかったから」
- 「お母さんの言うことを聞かなかったから」
- 「自分が悪いのかも…」
と、どんどん自分を否定するようになるのです。
大人になっても自分の行動に自信の持てない、人の影に隠れてしまうような生き方を歩む可能性があります。自分が自分を信じられないことほど悲しいことはありません。
③他人の顔色をうかがうようになる
母親の不倫を知ってしまった子供は
- 「それなら自分はいい子でいなければいけない」
- 「いい子でないと母親に捨てられてしまう」
といった心理が働く場合があります。すると、いい子でいるという概念に捉われて、誰に対しても良い子でいようとするのです。
その結果、他人の顔色をうかがってご機嫌取りをしてみたり、自分は悪くない場面なのにその場を治めるために謝罪をしてみたり…。いつもビクビクしたような行動を取るようになります。やがては無理がたたって過度なストレスにより体調を崩してしまうかもしれません。
④情緒不安定になりやすい
母親の不倫を知ってしまうということは子供の中では大事件が起きたのと同じです。大好きな母親が実は父親ではなく自分でもない、見知らぬ相手を好きになっているのですから納得ですよね。心に傷を負うような事件は感情を不安定にします。
穏やかな子供だったのに、母親の不倫を知ってから感情の起伏が激しくなったということもあるようです。ちょっとしたことで怒ったり、誰かにツラく当たってみたり…これらはすべて、その子が発しているSOSなのかもしれません。子供自身もどうにもならない感情なのです。
⑤一生治らない深い傷を負うことになる
母親はいつも家庭にいて話し相手になってくれたり、心のよりどころである存在です。母親の不倫は子供にとって言いようのない深い傷を負うことになります。しかも、一生治らないと言っても過言ではないでしょう。
時間が経てば少しずつ癒えていく通常の傷とは違い、自分の肉親に負わされた心の傷は、いつまで経っても癒えません。生涯その負わされた傷を抱えて生きていく子供は不幸ではなくとも、幸せにもなれないのです。見えない傷ほど治りが遅いというのがうなずけますね。