⑪引きこもりになる
母親の不倫が世間に知れたことで、学校ではいじめられ、近所でも悪い噂話に耳を塞ぎたくなります。「あそこの家の母親は出て行ったらしい」「どうやら不倫らしい」「かわいそうに」こんな非難の声は聞きたくありません。すると学校にもどこにも居場所がなくなってしまい、結果家に引きこもることになります。
世間の攻撃的な目が恐怖
一度引きこもってしまうと、風当たりの強い外の世界が怖くて出ていけなくなります。人と接することがないまま長い月日が流れると、社会に適合できなくなるでしょう。誰とも関わりを持たないまま、大人になってもずっと1人で過ごすことになる可能性があります。そのくらい攻撃的な世間の目は恐ろしいものです。
⑫周りの人を誰も信じられなくなる
不倫をした母親が家を出ていってしまったことで、それを哀れに思って同情する人もいるでしょう。親戚や仲のよかった友達は、悪いのがその子供ではないと分かっているので、優しくしてくれます。しかし絶対的な存在であった母親に裏切られたことで、周りの人が誰も信じられなくなってしまうでしょう。
どんなに優しい人にも心を開けない
今は優しい顔をして近づいてくるけれど、そのうち母親みたいに離れていく、私を裏切るに決まっている、と頭の中で変換して、優しい人にも心を開くことができず、どんどん孤独になっていきます。誰に対しても常に緊張して落ち着ける場所を見つけられずに孤独の中を1人で彷徨っていくのです。
⑬自分で自分を傷つけるようになる
母親に裏切られた子供は「自分は価値のない子供なんだ」と考えるようになります。母親にさえ大事にされないのだから、自分に何が起ころうと誰も見向きもしないと思い込んでしまいます。そのうち思い込むだけでなく実際に試してみようと考え始めます。結果、自分で自分を傷つけてしまうことがあります。
誰かに気づいてほしい
自分で自分を傷つける気持ちの裏には、「もしかすると誰かが助けてくれるかもしれない」という期待もあります。腕を切って自殺未遂のようなことをしてみたり、ビルから飛び降りようと思ったり、誰かに気づいてほしいというSOSなのかもしれません。しかし度が過ぎれば命を失う危険もあるといえるでしょう。
⑭非行にはしる
母親の不倫をしった子供は大きなショックを受けます。そして
- 「自分を選んでくれなかった」
- 「他の男を取るんだ」
という思いが溢れてしまい裏切られたと強く認識します。すると自分の居場所を求めて非行にはしる可能性が高いです。本人は自分探しの一環なのですが、善し悪しの分別がつかないので歯止めがききません。
悪いことだと教えてくれる人がいない
ひとたび非行グループに入ってしまえば、その場の空気に流されるままに様々なことに手を出すでしょう。未成年のタバコ・飲酒・万引き、窃盗、無免許運転など内容によっては経歴に傷がつくようなことも平気で手を出してしまいます。「それは悪いこと」と教えてくれる母親がいないので、自分でも止めることができないのです。
⑮感情を抑え込んでしまう
母親の不倫を知ったことで「自分が悪い子だからいけないんだ」と自分を責める子供もいます。いい子になれば母親が帰ってくる、わがままを言ってはいけないと自分自身に課して、感情を抑え込んでしまう子供になってしまう可能性があります。常に自分を責めているので、自分自身を大事に出来ません。
感情がいつかは爆発してしまう
感情を抑え込んでしまうので、喜怒哀楽が乏しくなり表情は能面のようになってしまいます。子供らしいというよりも、子供なのにどこか大人びている子供に見えて、周りの大人が気味悪がるでしょう。しかし抑えている感情はいつか爆発してしまいます。あまりに溜め込みすぎると爆発の威力で誰かを傷つけたり、ニュースになるような大事件を起こす可能性もあります。