㉑自暴自棄になり攻撃的になる
母親の不倫から始まり、家族の不仲、家庭での冷え切った空気など、最初は我慢している子供でも、ストレスとなってどんどん蓄積されていきます。母親に捨てられれば「自分なんてどうなってもいいんだ」と思うようになり、やがて自暴自棄になり暴れることも考えられます。
自分で抑えられないほどの攻撃性
自暴自棄になった子供は身近にいる「弱い人間」を標的にするでしょう。大人しい相手や自分より体の小さい相手を対象に暴言を吐いたり、暴力を振るうこともあるかもしれません。それでも発散されなければ、通りかかった人にわざとぶつかって喧嘩を売ったり、いきなり殴りかかるといった暴挙にでる可能性もあります。攻撃的になったら自分では抑えられません。
㉒社会に出て働けなくなってしまう
母親の不倫と裏切りによって子供に多大な喪失感を与えてしまいます。1番の拠り所がなくなり、自分は捨てられたという思いは大人になっても消えることはありません。社会に出ても周りの人が信じられず馴染めないので、いつも1人で行動するようになり、そのうちそれがツラくて閉じこもるようになり、結果的に社会に出て働くのが困難になります。
当たり前に目にする「母親と子供」の姿がツライ
また街中で見かける「母親と子供」や会社の中で結婚して母親になった女性など、母親に関する出来事を目の当たりにするのがツライという場合もあります。社会に出ると嫌でも目にしなければならない親子の構図を見るだけも耐えられず、社会に出るのが怖い、ツライとなって仕事どころではなくなってしまうのです。
㉓恋愛観が変わってしまう
母親の不倫を経験した子供は恋愛観も通常とはちょっと異なっています。誰かを好きになると「この人とずっと一緒にいたい」「いつかは結婚したい」と思うものですが、「永遠に続く愛なんてない」とちょっと冷めた見方をするようになります。結婚してもいつか裏切られるだろう、それは仕方のないことだと考えて恋愛をするようになります。
パートナー外の人を好きになっても仕方ない
さらに結婚したら一生その人と添い遂げるという考えもなく、パートナー外の人を好きになっても仕方ないと思っています。中には「不倫は100%いけないことではない」という認識になることも多く、恋愛や結婚をする時には浮気や不倫を視野にいれているともいえます。実際にそういう場面を目にしているだけあって、冷めた恋愛観を持ち続けることになるのです。
㉔将来、何かの依存症になる可能性がある
母親の不倫、家族の崩壊という過酷な経験をしてきた子供は、常に「誰かに認められたい」「愛されたい」という気持ちと戦っています。認められたい、愛されたいという気持ちは誰にでもありますが、当たり前に認め愛されるはずの母親がいないことで、その欲求は強いものとなり、それが何かしらの依存症になる可能性があります。
ただ愛されたい、認めて欲しいだけなのに…
タバコ、アルコール、ドラッグといった中毒性の強いものへの依存症はもちろんのこと、誰かに愛されたいという気持ちから「愛」に執着するセックス依存症の傾向も強いです。また誰かに認めて欲しいという「承認欲求」も高い可能性が高いので、スマホが手放せないSNS依存症などにも陥りやすいのです。
㉕自分は誰からも愛されないと思い込んでしまう
人間関係が上手くいかない、恋愛でいつも失敗してしまう、いつまでも結婚できない、こういった出来事は誰にでもあることです。しかし不倫で母親を失った子供にとっては、「母親に愛されなかった自分のせいだ」「家族に見捨てられた私が悪い」と考えてしまいます。すると自分は誰からも愛されないと思い込んでしまうのです。
自分で自分自身を愛せなくなってしまう
誰にでもあることなのに「私がダメだから・悪い子だから」という考えに支配されて、視野が狭くなります。上手くいかない責任をすべて自分のせいにして、「愛されない自分」を自分自身でも愛せなくなってしまいます。自分で自分を褒める・認めるという部分が抜け落ちてしまうので、これからも誰にも愛されないと思い続けながら生きていくことになります。
最後に
自分の子供ならきっと分かってくれる…そんな風に考えるのは親のエゴでしかありません。分かってくれるとしてもその子が大人になり結婚して自立した後でしょう。子供に悪影響を与えてしまってからでは遅いのです。どうか子供の中に大きな傷を残す前に自分を見つめ直してほしいですね。