インナーチャイルドを癒す方法
退行催眠
セラピストによりさまざまな方法がありますが、ゆったりとした軽い催眠状態になります。リラックスした状態になり、大人である現時点から、徐々に過去の記憶に遡っていきながら、答えを導き出していく方法です。
心理カウンセリング
カウンセラーとの対話の中で、傷ついたインナーチャイルドの存在を知っていく方法です。どう感じて、なぜそう思ったのかなど、対話する相手がいた方が、自分の気持ちの整理がしやすくなります。
ヒーリング
さまざまなヒーリングの形がありますが、例えばハーブなどを使ったリラックスした空間で、ヒーラーの施術により傷ついた心を癒していったりします。今のからだと心を癒すことで、過去の傷も一緒に癒えていく感覚であったりします。
セルフワーク1
生まれてから、大人になった今に至るまで、どんなことがあって、どう感じたかというものを書き出していきます。いっぺんに書き出すのは難しいので、少しずつやってきます。書き出すことで気持ちの整理ができ、客観視できることで、囚われていたインナーチャイルドを解放してあげることにつながっていったりします。
書いていると思い出せる部分と、全く思い出せない時期もあるかもしれません。強い印象が残っている部分だけがインナーチャイルドではなく、どうしても思い出せない部分の方が、潜在意識の奥深くにしまい込んでいるインナーチャイルドであったりします。意識が混乱してしまうようであれば、無理せず専門家の力を借りることをおすすめします。
セルフワーク2
今回以下の欄でご紹介する方法です。4つの段階を踏んで潜在意識を書き換えていきます。このワークを行う時には、体調・精神状態・落ち着いた環境が整った状態で行いましょう。
- インナーチャイルドを抱えていることへの気づき
- 大人になった自分が子供の頃の自分に会いにいく
- 吐き出された感情を受け止める
- 未来は自分の思う通りに作ることができることを伝える
親や兄弟・姉妹などの家族により傷ついたインナーチャイルド
何か新しいことにチャレンジしなければならない時、どうせうまくいくはずはないと思ってしまうことはありませんか?はじめる前から自分には無理に決まっていると、なかなか前向きな気持ちを持つことができないと感じるなど。それは、子供の頃の家庭環境により、心の傷を負ったままのインナーチャイルドが影響しているかもしれません。
傷ついた自尊心
例えば、子供の頃親から常に言葉の暴力を受けていたり、他の兄弟・姉妹といつも比較されていたりする経験がある場合、傷ついたインナーチャイルドが、自分の中に居座ってしまいます。大人になってからも、自分は周囲の人より劣っているに違いないと思い込み、傷ついた自尊心が何か行動を起こそうとするたびに現れ、次のステップに進む妨げになることがあります。
この場合のインナーチャイルドを癒す方法
①インナーチャイルドを抱えていることへの気づき
何事にも前向きになれないのは、子供の頃の親から受けた決めつけの暴言が関係しているのでは?ということに気づいていきます。
②大人になった自分が子供の頃の自分に会いにいく
自分の中にずっと隠れていた子供の頃の自分に、イメージの中で会いにいきます。その子は、どんな表情をしていて、どんなことを考えているのか、話しかけてみます。何か言いたいことがあるのか尋ねてみます。その時、子供が、「親が怖い!」「兄弟と比較されるのはイヤ!」などと話してくれるのを待ってみます。
③吐き出された感情を受け止める
大人になった自分が、子供頃の自分が吐き出した感情を、共感し受容していきます。「大変だったね」「もう大丈夫だよ」とイメージの中で、抱きしめてあげます。
④未来は自分の思う通りに作ることができることを伝える
大人になった自分が、子供の頃の自分に、「これからはどうしたい?」と尋ねてみます。これからやっていきたいことを話してくれるのを待ちます。「こうしたい!」ということを聞いたら、「じゃあそうしよう!」と笑顔で回答してあげます。
そして、大人になった自分が子供の頃の自分を胸の中に戻すイメージで、統合していきます。
期待を裏切らないようにするために抑圧されたインナーチャイルド
親から虐待を受けた覚えもなく、何不自由なく育てられ自分では恵まれた環境であったと感じている人でも、インナーチャイルドの影響を受けている場合もあります。
例えば、子供の頃親から「あなたは手のかからない良い子だから助かるわ」と言われていたり、「あなたは頭が良いのだからきっと立派な人になるわ」と言われ続けて育てられたりした記憶はありませんか?いつの間にか、親の期待にこたえることが、当たり前になってしまっていたりします。
甘えることができなかった弊害
大人になった時に、満たされなかった子供時代を取り返すかのような行動をとってしまうことがあります。例えば恋愛対象を、自分を甘えさせてくれる人という基準で選んでしまい長続きしなかったり、逆に恋人にうまく甘えることができなかったりする弊害がでることもあります。抑圧されたインナーチャイルドによる影響で、大人になってから、自分自身が思いもよらないところへ、引きずられていく感覚をあじわう人もいます。
この場合のインナーチャイルドを癒す方法
①インナーチャイルドを抱えていることへの気づき
自分を抑圧してしまうのは、子供の頃、親に甘えることができなかったからでは?ということに気づいていきます。
②大人になった自分が子供の頃の自分に会いにいく
自分の中にずっと隠れていた子供の頃の自分に、イメージの中で会いにいきます。その子は、どんな表情をしていて、どんなことを考えているのか、話しかけてみます。何か言いたいことがあるのか尋ねてみます。その時、子供が、「強い期待はプレッシャーだ!」「いつも良い子を演じていた!」「本当は欲しいものがあった!」「もっと友達と遊びたかった!」などと話してくれるのを待ってみます。
③吐き出された感情を受け止める
大人になった自分が、子供の頃の自分が吐き出した感情を、共感し受容していきます。「頑張ってきたんだね」「ずっと我慢してきたんだね」とイメージの中で、抱きしめてあげます。
④未来は自分の思う通りに作ることができることを伝える
大人になった自分が、子供の頃の自分に、「これからはどうしたい?」と尋ねてみます。これからやっていきたいことを話してくれるのを待ちます。「もっと遊びたい!」ということを聞いたら、「じゃあそうしよう!」と笑顔で回答してあげます。思いっきり遊んでも、今は、誰からも叱られることはないことを伝えてあげます。そして、大人になった自分が子供の頃の自分を胸の中に戻すイメージで、統合していきます。
続いて、他の兄弟・姉妹の分まで頑張ることを強制されたインナーチャイルドを解説いたします。