独身生活が長く結婚する兆しがない方へ。
近年、生涯独身の方が増えているといいます。昭和や平成初期にはよく、結婚をしていない女性のことを「行き遅れ」と呼んだり（まったく失礼なものですが）、結婚していないことがなんだか異常といったように捉えられていた感じがします。それも平成後半から令和に入ってだんだんと薄らいできた気がしますが、それでも気にされている方もいるご様子。
この記事では、生涯独身でいることのスピリチュアルな意味や、生涯独身であることの使命、もしくは因縁があるのかなどを、わたくし占い師由比がお伝えします。
結婚のスピリチュアルな意味
人間の魂というのはその人にとって必要なことしか経験させません。無駄にエネルギーを浪費したり、傷ついたり、その人にとってマイナスになりうる経験ならあえて避けて通らせます。また、何かを経験しないことで逆に学びになるのなら、あえて経験させません。
もし結婚を経験したなら、それは「その人にとって必要な経験だったから結婚した」というだけのこと。その人が何か優れていたからとか、何かが最高に良いから運良く結婚できたということではないわけです。
そのため、逆に生涯独身であるということは「結婚がその人の今回の人生に不必要だった」ということ。これもまた、その人に劣ったところがあったから結婚できなかったという意味ではないのです。
生涯独身の方のスピリチュアルな特徴
そもそも、結婚が「みんなできる当たり前のもの」という雰囲気になったのは明治以降ということをご存知でしょうか。江戸時代までは結婚は、ある程度裕福な家庭の人しかできないもので、未婚率は５割以上だったとか。普通の経済状況の家庭だと、結婚ができるのは長男長女くらいで、あとは生涯独身の方のほうが多かったそうです。
昔、国として日本が成長したいタイミングでおそらく働ける若い人間が少なかったのでしょう。そこで人間を増やすためにも結婚を推奨し、「結婚できなきゃ半人前だよ」の価値観を植え付けたのではないかな〜と推測しています。まったく迷惑な話！（結婚＝当たり前の価値観を植え付けられたせいで、結婚相手選びにも時間を取られるし、結婚はお金もかかるってんだ！と毎回ブツブツ言ってしまうわたしですが）ということをまず前提としておいてください。
では現代における生涯独身の方のスピリチュアルな特徴を見ていきましょう。
①天命がある
幼い頃から何か研究やスポーツなど、何か熱中することがある人です。世に功績を残すタイプの方は生涯独身でいることも多いようです。
②天職がある
天命＝天職となっている人もいますが、とにかく熱中する仕事がある人です。この仕事は世のため人のためになっていることが多いみたい。
③１人で完璧に充実している
１人でいるほうが快適で、特に他者と生活をともにする必要がない人は正直人間として最高に成熟した状態と言えると思います。１人で悟っている状態だからです。結婚していない人は人間として足りないなどと言う人がたまにいますが、わたしは真逆だと思っています。
④人間以外と縁が多い
多くの動物と縁があったり、幼いころから何かと動物に囲まれて育った人は生涯独身であることも多いようです。人間以外の存在から頼られて生きるという使命を持てているのはとても羨ましいなと感じます。その人自身の魂が尊く、清らかであるという証だからです。
⑤人になにかを教える立場
人に何かを教える教育者である立場の人は生涯独身であることも多いそう。とにかく周りに何かを与えて生きていく人は、伴侶を持たないことがあります。人に与えることで自分という魂が成熟して、１人で完結できてしまうことが関係している気がしています。
結婚したいのに生涯独身になる人のスピリチュアルな意味
前段落では自分としては特に結婚を望んでいないし、自然と生涯独身でいる人についてお伝えしました。それでは、自分としては結婚したいのに生涯独身になってしまう人はどうでしょうか。こういった方々にもスピリチュアルな意味があると言われています。以下でご紹介します。
①前世や過去生で十分に結婚生活を堪能した
前世や過去生で結婚生活を体験し、今世は別のことをして生きると決めてきた魂は今世では生涯独身で過ごします。魂は輪廻転生を繰り返し学びを得ていくものと言われていますが、毎度似たような人生を歩んでいくことはありません。そのため今世では特に結婚はしないと決めてきた可能性があります。
②今世では別の使命を持って生まれてきた
もし生涯独身でいる人がいたなら、その人は今世では結婚よりももっと大切な使命を持って生まれてきたのかもしれません。それは仕事なのか、趣味なのか、とにかく結婚しているよりも幸せな状態が別にあるという人です。使命＝世に貢献すること、では必ずしもないのがポイントです。
③来世で結婚する約束をしている相手がいる
もしかすると、前世や過去生で結婚を決めた相手がいて、今世ではうまく出会えなかった相手がいるのかもしれません。その場合今世は生涯独身であるかもしれませんが、今出会っていないだけで、これからの人生で出会う可能性も十分にあります。
④メッセージを伝える人として生まれてきた
宇宙や神からのメッセージを伝えるために生まれてきた魂があったりします。そういった魂を持った人々は生涯独身でいることも多いよう。宇宙や神からのメッセージを人々に伝えるという大きな使命を背負っているため、他のことにエネルギーを割かせないようになっているのかもしれません。
⑤今回が最後の輪廻転生かもしれない
人間は輪廻転生を繰り返し、最後はエネルギーとなって穏やかに消えていくと言われていますが、もしかすると生涯独身の方は今回の生まれ変わりが最後なのかもしれません。人間は何度も輪廻転生をして学びを積んで、もう今回の人生はボーナスタイムといいますか、学ぶことがないといいますか。もう達成してしまっているのかもしれません。気楽に生きていいという意味ではとても充実していそうですよね。
結婚したくなくて生涯独身の人のスピリチュアルな意味
では自然と生涯独身なわけでもなく、結婚したいのに生涯独身なわけでもなく、とにかく結婚したくなくて生涯独身の人にスピリチュアルな意味はあるのでしょうか。
こういった人の場合、前世や過去生での縁が影響している場合があります。
①前世や過去生で因縁の結婚があった
前世や過去生で経験した結婚により、何らかの嫌な思いをした場合、今世では生涯独身を選んできた魂も存在します。また、前述したように、あえて来世で結婚することを決めている縁がある場合なども今世での結婚を選択しないようです。
②前世や過去生で結婚よりやってみたい事があった
前世や過去生で、本当は結婚よりやってみたいことがあったのにな・・・という後悔の念があった魂は今世で生涯独身を選ぶこともあるようです。特に昔は結婚は本人同士で決められない時代。勝手に決められて仕事に支障が出たり、諦めた夢も多かったのでしょう。
生涯独身でも幸せな方の特徴
結婚は人生のゴールでもなければ、マストでもありません。現代は特に、結婚していないから幸せではないという価値観はなくなってきました。特にこれからの世を幸せにいきるために必要なのは「自分軸」であること！以下の特徴を持っている方ほど幸せな傾向があると思います。
①結婚に重きを置いていない
親族や友達に離婚歴がある人がいる方に多い傾向ですが、結婚だけが人生じゃないと最初から知っている方は生涯独身だろうと満足度の高い人生を送ってらっしゃる人が多い感じがしています。
②自分のしたいことをしている
仕事や趣味などで、自分が心からしたいことをできている方は一体どのくらいいるのでしょうか。いろいろな都合から本当に心からしたいことをできている人は案外少ないように思います。したいことができていて、自分という人間が存在している意義を心から実感できている人は生涯独身でも気にもとめてらっしゃらない人が多いですね。
③よそはよそ、うちはうちが徹底している
「よそはよそ、うちはうち」が徹底できている家庭はとても素晴らしいなと思います。そもそも人の幸せは比較できないものですから、結婚してようがしてまいが、関係ないわけです。この価値観がしっかりある人は生涯独身でもそれが原因で心を病むことがないと思っています。
④何事も無理をしない
世間はみんなしていることだから、できて当たり前のことだから・・・結婚しなければならないと自分を責めている人も中にはいます。どんな仕事にも向き不向きがあるのと同じように、そもそも結婚に向いていないという人だって当然いると思います。それはその人のせいではなく、ただその人の特徴であるというだけ。無理をして世間に合わせたりしない方は生涯独身でも自由に生きていけると思います。
⑤自分の価値を知っている
結婚していないから価値がないとか、子供がいないから価値がないとか、何かと自分の評価を下げてしまう人がいます。それは本当にもったいないことですし、意味のないことです。あなたは結婚してようがしていまいが、子供がいようがいまいが、働いていようがいまいが、価値があります。それをきちんと知っている方は生涯独身でも幸福度が高く生きていらっしゃると思います。
生涯独身の方が幸せになる方法
わたしは何事もまず「自分の内側を整えること」から幸せは始まると思っています。生涯独身の方が今、生涯独身であることが原因で自分は幸せではないと感じているなら、それは今すぐ「自分の内側を整える」をやっていただいて幸せになっていただきたいと思っています。そのために役立つ「認めて決めるワーク」の方法を以下でご紹介します。
①自分の不幸の原因は「生涯独身」ではないと知る
まず最初に、自分が今不幸であると思っていることは幻想にすぎないと知りましょう。いや、そんなはずはない！と思った方も、とりあえず一旦この不幸は幻だと過程してみてください。
そしてあなたが今まで握りしめていた不幸の原因は「生涯独身であること」ではなかったのだと知ってください。生涯独身であることがなぜ不幸の原因と思っていたのでしょうか？
- 誰かが一緒に暮らしてくれないから？
- 誰かが身の回りの世話をしてくれないから？
- 誰かが自分に子供を授けてくれなかったから？
あなたの幸せはあなたが自分で決めることなので、他人は関係ないのです。他人はあなたの幸せ度合いに関係してきません。まずそれを受け入れてみましょう。
②今自分が持っているものを認める
次に、あなたが今持っているものを数えてみましょう。家がある、財産があるとかそういったことでもいいですし、今までしてきた経験でもかまいません。もしくはあなたが今あなたに当てはめている属性でもかまいません。（「会社員」とか「真面目で善良な市民」とか「ちょっとぽっちゃり」とか何でもOK）そして全て数えたら、まずは認めます。「なるほどね、自分は自分に対してこういうイメージを持っているのね」と。
③自分が今すぐ幸せになっていいと許可する
前段で自分の持っているものを認めたら、次は自分が何をもっていようがいまいが「今すぐ幸せになっていいです」と許可を出しましょう。イメージで「許可」のハンコを自分に押してしまってもいいですし、イメージで「許可メダル」を自分にかけてしまってもいいです。このへんからだんだんと心が軽くスッキリしてくるはずです。
④今この場で「自分は幸せだ」と決めてしまう
自分への許可が済んだら、今この瞬間から「自分は幸せです」と決めてしまいましょう。だって生涯独身だし、お金ないし・・・などと自分が幸せでない証拠を心が見つけ出そうとすると思いますがそれは無視です。
⑤機嫌よく過ごす
人間は「引き寄せの法則」を無意識に使って生きています。今この瞬間自分は幸せだと決めて過ごしていれば後から結果はついてきます。勝手に自分に都合のよい現実が作られてくるのです。ですので「自分は幸せ」と決めたあとは機嫌よくラクに過ごしましょう。
それでもどうしても結婚したい方へ
結婚が人生のゴールではないことも知っているし、生涯独身でも幸せな人がいるのも分かっている。でもどうしても結婚したい！という方もいらっしゃると思います。そういう方は前述した「生涯独身の方が幸せになる方法」でご紹介した、「認めて決めるワーク」をやってみてください。
特に③自分が今すぐ幸せになっていいと許可する、④今この場で「自分は幸せだ」と決めてしまうの部分を「結婚」に置き換えて実践してみてください。
あなたの人生にとって結婚が必要なのか、不必要なのか、それは人によって違います。ですが、ワークを続けるとネガティブな感情が取れていきます。ネガティブな感情が取れると自然にポジティブないいことが引き寄せられてくるので、日々に良い変化が訪れるでしょう。
最後に
社会が決めた「普通」に当てはまることができないから、無駄に苦しい思いをしてしまっている方が思っている以上に多いと感じます。社会では結婚するのが普通なのに、わたしはできない。社会では子供がいるのが普通なのに、わたしはできない。社会では働くのが普通なのに、わたしはできない。などなど。
でもその苦しみってあなたに必要な苦しみでしょうか？無駄な苦しみのほうが多くないですか？そんなものは本当に無視していいとわたしは常々思っています。
生涯独身だろうが、何だろうが、今この瞬間あなたは幸せでいる権利があります。その価値があります。他人と比較することが当然の世の中になってから、それが見えにくくなって、社会に余計な競争 をさせられている気がしています。
あなたにはきちんと価値があることをまず思い出してくださいね。あなたが実はすでに幸せだったのだ、自分で決めれば何でも叶うところにいたのだと分かる日がきますことをお祈りしております。
生涯独身のスピリチュアルな意味
- 結婚の有無は前世、過去生での経験が影響することもある
- 魂が今世で必要だと決めてきたなら今世は結婚するだろうし、今世は不必要と決めてきたなら結婚しない
- 「認めて決めるワーク」はいろいろ使える
以上、占い師 由比がお伝えしました。最後までご覧頂き、有難うございました。
