インナーチャイルドの意味を知りたい方へ。
なんとなく自信がなくて、何をしても達成感がなかったり、新しい経験に対してワクワクする気持ちより、失敗するのではないかという恐怖心の方を強く感じたりすることはありませんか?
特に理由もないのに、生きづらさをいつも抱えている感じがする場合は、インナーチャイルドが大人になったあなたに影響を及ぼしているのかもしれません。
幼少期の自分であるインナーチャイルドに気づくことができたなら、今を、もう少し自信を持ったポジティブな生活に変化させることができる可能性もあります。
今回は、インナーチャイルドとは何か?癒やすためにはどうすれば良いのかご説明いたします。
インナーチャイルドとは?
インナーチャイルドとは、自分の心の中(インナー)にいる、子供(チャイルド)の頃の自分の事です。あなたが子どもの頃に体験した事で形成されたあなたの一部です。今のあなたの行動に大きな影響を与えています。
インナーチャイルドは、ヒーリングの世界や、悩みごと相談などのサイトなどでは、よく使われている言葉です。カウンセリングなどを行うセラピストにより、インナーチャイルドの細かな解釈の仕方は異なっていたりしますが、一般的には、「子供の頃の感情や記憶全体」のことを指します。比喩として「自分の中にいる子供」という表現の仕方になり、インナーチャイルドと言われています。
子供の頃の心の傷
本来の子供は、無限の可能性を秘めたエネルギーに満ちあふれた存在です。そんな無邪気で純粋な活動的な子供の頃の感情や記憶をワンダーチャイルドという言い方をする場合もあります。ワンダーチャイルドも含めて、インナーチャイルドなのですが、通常使われるインナーチャイルドの部分は、ワンダーチャイルドの部分ではなく、子供の頃の心の傷を負ったネガティブな部分を指しています。
インナーチャイルドが大人になった今に及ぼす影響
普段、自分の中では、深く考えず当たり前だと思って行動していることの中に、インナーチャイルドの影響によるものが存在するかもしれません。無意識にしていることは、幼少期の刷り込みによりそうなっているのであって、その縛りが、今の生活に不自由を与えている可能性もあります。
癒やされていない潜在意識からくる生きづらさ
インナーチャイルドによる影響は多かれ少なかれ誰もが受けています。辛い経験だけが原因とは限らず、仲の良い夫婦のもと、何不自由なく育てられていたとしても、過干渉や過保護、自分の力量以上の期待をかけられた場合などでも、大人になってからまで人格形成に影響が出ていることもあります。
インナーチャイルドを癒すことは出来るのか?
傷ついたインナーチャイルドの存在を認める
自分では、普段の思考や行動は、意識できる部分の顕在意識で決めていると考えているかもしれません。しかし実際は、自分でも気づいていない潜在意識の記憶が大きく影響を及ぼす形で、物事を選択していたりします。自分では正常な判断を下しているつもりでも、傷ついたインナーチャイルドの存在が、本当の自分の意思ではない選択をさせている可能性もあります。そのことに気づくことができ、うまくインナーチャイルドとの対話ができれば、徐々に傷ついた潜在意識が解放されていくことができます。
インナーチャイルドを癒す事のメリット
例えば、積極的な行動に憧れているけれど、どうしても勇気が出なかったなど。潜在意識に入り込むことで、親から強い抑圧を受けていた経験が関係していることがわかったりします。傷ついたインナーチャイルドを癒すことで、潜在意識を書き換えることができます。すると自分の中に湧き上がってきた気持ちを、意味もなく抑圧することがなくなってきます。
インナーチャイルドを癒す事のデメリット
傷ついたインナーチャイルドは、誰にでも存在しています。ただし、その深さは人それぞれです。浅いところに存在しているインナーチャイルドは、大人になるにつれ、うまく付き合っていくことができていたりします。経験を重ねることや、出会った人々により、うまく自己コントロールできていたりします。一方で、深く傷つき潜在意識の奥深くに入り込んでしまったインナーチャイルドは、単純に癒せば良いというわけにはいかなかったりします。
無理に癒そうと囚われてしまうのは問題
傷ついたインナーチャイルドを癒すことで、これまでの生きづらさから解放されることができたりします。一方で、「インナーチャイルドを癒さなければいけない」ということに囚われてしまうと、これまでとは別の反応が出てしまうこともあります。必ずしも傷ついたインナーチャイルドが、人生を進む上でマイナスになるというわけではなかったりします。
別の道に進む原動力に変化させることも可能
例えば、うまくできない「A」という物事があり、親から叱られたり、友達から笑われたりしていた場合。自分には「A」は無理だというインナーチャイルドが存在し続けることで、全く別の道を目指すことができたというケースもあります。自分に合った方向に進むことができると、インナーチャイルドを無理に癒そうとしなくても、自然に解放されていくこともあります。
インナーチャイルドを癒す時の注意点
インナーチャイルドに会いに行くには、顔を出さないようにしている奥深くの潜在意識に入り込んで行く必要があります。普段、インナーチャイルドを抱えたまま通常生活を送れているのは、自分で封印している部分があるからです。それを、急に過去の記憶にアクセスしていくと、子供の頃の不安感や恐怖感がそのままよみがえってきてしまうことがあります。自分の感情がコントロールできなくなり、パニック状態に陥る可能性もあります。
長期の時間がかかっても焦らないようにする
専門家により、癒しのワークを行う場合は問題ありませんが、自分ひとりで行う場合には、注意が必要です。まず、静かな環境を整えることと、体調や精神状態が安定しているときに行うように注意しましょう。また、専門家のもとで行う場合も、自分でワークを行う場合も、インナーチャイルドが癒えるまでには、長期の時間を要する場合もあります。すぐにうまくいかないからといって、焦る必要はないことを頭に入れておきましょう。
続いて、インナーチャイルドを癒す方法を解説いたします。