⑯自分を守るために嘘をつくようになる
母親が不倫で相手にしてくれない場合、自分のみを守ってはくれません。そうなると自分の身は自分で守ることになりますが、「身を守るために必要な事」を教わっていないので、自分でその方法を考えるようになるでしょう。その中で手っ取り早くて効果が出るのが「嘘をつくこと」です。自分の身を守るために平気で嘘をつく子供になります。
自分でついた嘘に苦しめられる
学歴詐欺、年齢詐欺は当たり前で、実家はお金持ちだ、父親は警察官だ、実は母親は海外で仕事をしているなど、いじめられないように、舐められないようにと嘘を重ねていきます。その嘘は徐々に本人の首をしめて逃げ場を失ってしまうでしょう。結果、1人ではどうにもならなくなり精神的に参ってしまう可能性もあります。
⑰両親の争いによる精神的ストレス
母親の不倫が父親にバレれば、夫婦には喧嘩が絶えなくなるでしょう。同じ家にいても目を合わせない、挨拶もしない、こんな冷え切った空間で一緒に生活する子供はどんなことを思うでしょうか。両親の仲が悪いというのは子供にとっては一大事です。2人に気を使って時には黙って見守ることで、精神的なストレスを抱えることになります。
先が見えない不安は相当のもの
両親の仲が悪ければ、時にその矛先は子供に向けられることもあります。イライラした両親に八つ当たりされたり、心無い言葉を言われたり、最悪なのは「お前なんて生まなければ良かった」というセリフです。また、この先どうなるか分からない状況にあることを察すれば、先が見えない不安や不信感で発達障害の危険性もあるのです。
⑱両親を尊敬できなくなる
母親の不倫とそれを責める父親を見ている子供にとって、良くないことをした母親も母親に冷たい父親も尊敬できなくなります。成長するごとに「両親のようにはなりたくない」と考えるでしょう。しかし両親は子供にとって人生で最初の「こんな風になりたい」という目的になります。母親の不倫によってこの目標を失うことになるのです。
生きるための道しるべを失うことと同じ
目標がなくなるということは、生きるための道しるべを失うことと同じです。通常であれば両親を基準に人生を歩んでいるところを、何を基準にしたらいいか分からないので、路頭に迷います。また人を尊敬するという気持ちが育たないので、その後の人生で様々な人に出会っても、なかなか尊敬する相手に出会うことができません。
⑲他人に騙されやすくなる
母親の不倫で裏切られたことは大きなショックではありますが、捨てられたことがトラウマになり「二度と同じ目にはあいたくない」と強く思うようになります。人間不信にも繋がりますが、逆に人を信じたいという気持ちが強くなる場合があります。すると、良い顔をして近づいてくる相手を信じて簡単に騙されやすくなるのです。
裏切られた反面、信じたいという気持ちがある
裏切られることを恐れるあまり良くしてくれた相手に対して、一生懸命に信じようとするので、通常は「怪しい」「おかしい」と感じるところでも、「そんなはずはない」「この人は信じられるはず」と根拠のない自信を抱き、信じつづけた結果、騙されるというパターンに遭遇します。言い換えると他人に対して善悪を見抜く力が育っていないということです。
⑳すぐに諦めてしまうようになる
母親の不倫で捨てられたという現実は、この世で最も信じた相手からの裏切り行為です。赤の他人に裏切られてもいつかは立ち直れますが、肉親の裏切りほどトラウマになるでしょう。すると日常で大変な試練や困難に遭遇した時、「頑張っても仕方がない」とすぐに諦める子供になります。
どんなに頑張っても達成できるはずがない
母親に捨てられるような子供がどんなに頑張っても達成できるはずがない、自分には価値がないから上にいっても意味がないと思い込み、勉強や仕事にも一生懸命になれません。諦め癖がつくことで学校ではクラスの落ちこぼれになったり、会社では窓際に追いやられたりと、どんどん悪い状況に追い込まれる可能性があります。