沖縄の歌ランキング⑥サザンオールスターズ 「平和の琉歌」
1997年3月5日に発売されたサザンオールスターズの「PV+ライブ映像集」におさめられています。映像は1996年に「ザ・ガールズ万座ビーチ」にて行われたものです。サザンが歌う曲としては意外な内容ですが、平和を願う1人として、聞いていて心に染みてきます。桑田さんの歌声は沖縄の空にもピッタリなのが分かりますよ。
愛を植えましょう この島へ
傷の癒えない 人々へ
語り継がれてゆくために
米軍基地に囲まれた沖縄のことを、内地の人の目線で作られた曲です。沖縄に住む様々な世代の人が歌うことで、違ったメッセージとなって聞く人の心に響きます。風化させてはいけない、忘れてはいけないというメッセージを強く感じることができるので、沖縄で聞くとひとしおです。これからも語り継いでいきたいサザンオールスターズの名曲ですね。
沖縄の歌ランキング⑦浦島太郎(桐谷健太)「海の声」
2015年7月31日に発売された「浦島太郎(桐谷健太)」名義のデジタル配信シングルです。人気のauのコマーシャルで使われていて爆発的に話題になりました。作曲がBIGINというのを聞けば、納得できる沖縄ソングです。三線を片手に乙姫への想いをつづる切なくなる歌詞も素敵です。
目を閉じれば 聞こえてくる
君のコロコロした笑い声
声に出せば 届きそうで
今日も歌ってる 海の声にのせて
桐谷健太の声が意外にいい!ということですっかりファンも多い話題の一曲です。バックに沖縄の海が似合うしっとりとしたメロディに桐谷さんの力強い声が重なっていつまでも聞いていたいほどです。乙姫を想う浦島太郎の切ない気持ちを歌っているので、共感してしまう人も多いのではないでしょうか。
沖縄の歌ランキング⑧安室奈美恵 「NEVER END」
2000年7月12日に発売された安室奈美恵さんのソロ17枚目のシングルです。小室哲哉さんが2000年7月12日の第26回主要国首脳会議・沖縄サミットのためにプロデュースした楽曲として知られています。そのせいか、安室奈美恵さんの曲の中では珍しく「沖縄で聞きたい」という曲のひとつになっています。
生きていかなきゃいけない
涙の日でも
だけど強くなれない
ならなきゃいけない
容赦なく時は 刻みつづける
走る心おさえ 歩きつづける
エキゾチックな雰囲気と伸びやかな歌声は開放感のある沖縄にピッタリです。琉球民謡のメロディも取り入れられているので、沖縄らしさを感じられる1曲になっています。沖縄で過ごすならこの曲と一緒に楽しいひと時が過ごせそうです。もちろん大切な人と一緒に浸ることで素晴らしい思い出の曲にもなりそうですね。
沖縄の歌ランキング⑨古謝美佐子「童神」
2001年9月20日に発売された古謝美佐子のシングルです。NHKの朝ドラ「ちゅらさん」の挿入歌として一躍有名になりました。沖縄では赤ちゃんをあやすお母さんの歌として広く知れ渡っています。山本潤子、花*花、夏川りみ、加藤登紀子など名立たるアーティストがカバーしたほどの名曲ですが、古謝さんの声が1番合っているという意見が多いですね。
嵐吹きすさむ 渡るこの浮世
母の祈り込め 永遠の花咲かそ
イラヨーヘイ イラヨーヘイ
イラヨー愛し思産子
古謝さんが自分の孫のために作った曲で、子供への愛おしい愛情を感じることの出来る楽曲です。「イラヨー」は沖縄民謡で使われるはやし言葉で、、「思産子」は「私が産んだ子」という意味です。沖縄県民でないと分からない言葉が多いものの、メロディの美しさから聞いていて心地のいい沖縄ソングです。
沖縄の歌ランキング⑩ワダツミの木「元ちとせ」
2002年2月6日に発売された元ちとせのデビューシングルです。NHKの連続テレビ小説「まんてん」の主題歌として起用され、その圧倒的な歌唱力と独自の歌声で、デビューシングルながら話題になりました。沖縄出身のアーティストが多数デビューしている今になっても色あせないところが素晴らしい一曲です。
優しく揺れた水面に 映る赤い花の島 波よ
もし聞こえるなら 少し、今声をひそめて
ワダツミとは日本書紀に出てくる海を司る神様です。ワダツミの木とは「海の神霊の木」という意味を表わしています。スローなレゲエのリズムが心地よく、歌詞を見ると何とも不思議な感覚にさせられる一曲ですね。そこに沖縄民謡の節回しで歌われ、2つの異質な文化が不思議にマッチしているという、思わずうっとりしてしまう沖縄ソングです。