離婚の切り出し方⑧弁護士など第三者を同席させて行う
相手のDVに悩み離婚を決意し、離婚の意思を伝えるときは、とても危険です。相手が普段から暴力をふるう人間ですから、離婚話に逆上してさらなり暴力、よりエスカレートした暴力をふるう場合も十分に考えられます。ですから、DVが理由で離婚話を切り出すときには、専門の弁護士など第三者に同席をしてもらって伝えるのがよいでしょう。
また、その場合には離婚話を切り出したら、もう家には戻らない!ぐらいの覚悟で、必要最低限の荷物や現金などは事前に運び出し、相手に知られない場所に避難をしてから話を切り出しましょう。
離婚の切り出し方⑨手紙やメールで切り出す方がよい場合も
いきなり面と向かって離婚話を相手に伝えるのは、かなりハードな作業と言えるでしょう。自分の気持ちを冷静に伝えなくてはいけないですし、相手の反応に合わせて自分の対応も変えていかなくてはなりません。それが出来そうもないという場合には、冷静に自分の気持ちを手紙に書いて相手に伝えるという方法もあります。
ただし、「こんな大事な話を一方的に手紙で伝えてくるなんて!」と相手が手紙で伝えたことに怒る可能性もあるので、注意が必要です。ただ、手紙の場合は書いてから数日後に読みなおすなど、何度も読み直すことで言葉を選び、伝えられるのはよい方法だと思います。
離婚の切り出し方⑩話し合いが進まないときにはワンクッション置くことも有効
「実は離婚をしたいんです」と切り出したとしても、「考え直してくれ」「私のどこがいけなかったの?直すから」と相手がすがりついてくる場合もあります。そして「絶対に離婚には応じない」とかたくなな態度を取られてしまえば、離婚話は前に進みません。そんなときは、一度距離を置いてみるのも有効です。
お互いに離れて冷静になって考えてみましょう、ということで、どちらかが家を出て別居をしてみるのです。これで相手の態度や気持ちが変わり、離婚を回避することができたご夫婦もいる一方で、離婚を切り出した方の離婚の意思は変わらず、離婚を思いとどまって欲しいと思っていた方が泣く泣く離婚を受け入れて離婚になるという場合もあります。
離婚の切り出し方⑪相手を責めるようなことは言わない
夫婦の一方が離婚を考える原因は、相手に何らかの不満があるからに他なりません。他に好きな相手ができた場合であっても、それは現在のパートナーである奥様や旦那様に何らかの不満があるから、他の男性や女性に気が向いたからです。
つまり、離婚を決めた方の腹の中には、相手への不満がいっぱい詰まっている状態なわけです。こういった状態だと、離婚話を切り出したときに、その理由として相手への不満を次々と相手に向かってぶちまけてしまいがちですが、自分の悪口を次々と言われて冷静でいられる人がいるわけはありません。
離婚をしたいと思ったその理由は、離婚話をする段階では邪魔でしかないのです。伝えるときには、必要最低限にとどめ、伝え方にも十分に配慮し、「あなたの●●が嫌いだった」という言い方ではなく「私にはあなたが●●することが、どうしても受け入れることができなかった」というように、自分を主語にして、相手をできるだけ責めないように伝えます。
離婚の切り出し方⑫話し合いは家の外で
離婚などヘビーな内容は家の中で話すのが一般的ですが、家の中で2人きりで話していると修羅場になりやすく、声を荒げがちです。第三者の視線が気になるファミレスなどで話す方が修羅場は避けられるという意見もあります。
★本当に離婚をしたい方はこちらもご確認下さい。
⇒離婚の正しい手順★後悔しない為の9つの注意
⇒離婚の準備は入念に!ダメ夫と別れる為の7つの準備
最後に
離婚の話を終始笑顔で円満に進めるなんていうことはほぼありません。大事なのは、あらゆる可能性を想定して、危険物を片付けたり、避難先の確保、荷物をまとめたりした上で、自分は冷静に話を切り出し根気よく説得するしかないのです。そのためにも、絶対に感情的にならず冷静に何事もすすめましょう。
離婚の切り出し方★修羅場にならない為の12の注意
①冷静に
②事前に何度もシミュレーションをする
③話し合いは何度もする覚悟で
④子供がいる場合には、子供を祖父母宅などに預けて話し合う
⑤話し合いがこじれたときの避難先を事前に確保しておく
⑥荷物はまとめて玄関に置いておく
⑦話し合いをする机の上は片付けておく
⑧弁護士など第三者を同席させて行う
⑨手紙やメールで切り出す方がよい場合も
⑩話し合いが進まないときにはワンクッション置くことも有効
⑪相手を責めるようなことは言わない
⑫話し合いは家の外で