他の兄弟・姉妹の分まで頑張ることを強制されたインナーチャイルド
通常、親から虐げられた経験があると、それはトラウマになることは当然という考え方がありますが、大切に育てられた方の子供も、大人になってからインナーチャイルドの影響が出る場合があります。
期待にこたえなければいけないという潜在意識
例えば、親から、「あなたはお姉ちゃんみたいにならないでね」と言われて過干渉に育てられた妹であった場合、親の期待にこたえなければと自分の力量以上を強いられる生活を送り続けなければいけなかったりします。もっと自分の本当にしたいことをしてみたいという消化不良のインナーチャイルドが存在してしまう場合があります。もう大人なのだから自由に自分の人生を歩いて行けるはずなのに、いつも親のために生きているような感覚に悩まされることになります。
この場合のインナーチャイルドを癒す方法
①インナーチャイルドを抱えていることへの気づき
自分で物事を決めることに罪悪感があるのは、過干渉の親との関係にあるのでは?ということに気づいていきます。
②大人になった自分が子供の頃の自分に会いにいく
自分の中にずっと隠れていた子供の頃の自分に、イメージの中で会いにいきます。その子は、どんな表情をしていて、どんなことを考えているのか、話しかけてみます。何か言いたいことがあるのか尋ねてみます。その時、子供が、「ひとりになりたい!」「もう指示されるのはイヤ!」などと話してくれるのを待ってみます。
③吐き出された感情を受け止める
大人になった自分が、子供頃の自分が吐き出した感情を、共感し受容していきます。「誰かのかわりではなく自分を認めてほしかったんだね」とイメージの中で、抱きしめてあげます。
④未来は自分の思う通りに作ることができることを伝える
大人になった自分が、子供の頃の自分に、「これからはどうしたい?」と尋ねてみます。これからやっていきたいことを話してくれるのを待ちます。「やってみたいことがある!」ということを聞いたら、「じゃあやってみよう!」と笑顔で回答してあげます。そして、大人になった自分が子供の頃の自分を胸の中に戻すイメージで、統合していきます。
あまり干渉されずに放任されたインナーチャイルド
親から虐待も受けていないし、過干渉に育てられた覚えもないのに、生きづらさのインナーチャイルドを抱えている人もいます。
例えば、親から激しく叱られることもなければ、過保護であったという経験もないこともあります。いつも「あなたの好きにすればいい」と言われ放任主義で育てられた場合、大人になってから周囲の人や恋人などとの距離間のとり方がわからないインナーチャイルドを抱える可能性があります。
人との距離の取り方がわからない
恋人ができた時に、甘え過ぎてしまい依存状態になりいつも一緒にいないと不安であったり、逆に相手に冷たい人だなと思わせてしまったりして、距離を置き過ぎてしまうこともあります。適切な距離の人付き合いが苦手な性格の陰には、放任主義で育てられたことによるインナーチャイルドが影響している場合もあります。
この場合のインナーチャイルドを癒す方法
①インナーチャイルドを抱えていることへの気づき
人と人との距離感がわからないのは、放任主義の親との関係にあるのでは?ということに気づいていきます。
②大人になった自分が子供の頃の自分に会いにいく
自分の中にずっと隠れていた子供の頃の自分に、イメージの中で会いにいきます。その子は、どんな表情をしていて、どんなことを考えているのか、話しかけてみます。何か言いたいことがあるのか尋ねてみます。その時、子供が、
「話しかけ方がわからない!」「どう行動すればよいかわからない!」などと話してくれるのを待ってみます。
③吐き出された感情を受け止める
大人になった自分が、子供頃の自分が吐き出した感情を、共感し受容していきます。「たくさん悩んで迷ってきたんだね」とイメージの中で、抱きしめてあげます。
④未来は自分の思う通りに作ることができることを伝える
大人になった自分が、子供の頃の自分に、「これからはどうしたい?」と尋ねてみます。これからやっていきたいことを話してくれるのを待ちます。「上手に人とかかわっていけるようになりたい!」ということを聞いたら、「じゃあそうしよう!」「大丈夫だんだんできるようになるから!」と笑顔で回答してあげます。そして、大人になった自分が子供の頃の自分を胸の中に戻すイメージで、統合していきます。
恥をかいたりいじめにあったりした経験のあるインナーチャイルド
インナーチャイルドによる影響は、子供の頃の親との関係だけに限りません。友人の前で失敗をした時にみんなに笑われ恥ずかしい思いをしたことが心の傷として残っていたり、いじめなどを受けていた経験が影響したりすることもあります。
恥ずかしい思いをしてしまうのではないかという潜在意識
例えば、すでに大人になっているので、いじめる相手がそこには存在しない状態であり、子供の頃のような失敗をするはずはありません。しかし、同じ様な場面が訪れると、身体が硬直してしまったり、不安に襲われたりする変化が起きることがあります。潜在意識の中に閉じ込められていた恐怖に襲われたインナーチャイルドが、ちょっとしたきっかけで顔をだしてしまうことがあります。
この場合のインナーチャイルドを癒す方法
①インナーチャイルドを抱えていることへの気づき
人前が苦手なのは、子供の頃恥ずかしい思いをしたことが関係しているのでは?ということに気づいていきます。
②大人になった自分が子供の頃の自分に会いにいく
自分の中にずっと隠れていた子供の頃の自分に、イメージの中で会いにいきます。その子は、どんな表情をしていて、どんなことを考えているのか、話しかけてみます。何か言いたいことがあるのか尋ねてみます。その時、子供が、
「人前に出ると笑われるからイヤ!」「何かしゃべると後でいじめられるのが怖い!」などと話してくれるのを待ってみます。
③吐き出された感情を受け止める
大人になった自分が、子供頃の自分が吐き出した感情を、共感し受容していきます。「つらかったね」「もう大丈夫だよ」とイメージの中で、抱きしめてあげます。
④未来は自分の思う通りに作ることができることを伝える
大人になった自分が、子供の頃の自分に、「これからはどうしたい?」と尋ねてみます。これからやっていきたいことを話してくれるのを待ちます。「人前で堂々と話せるようになりたい!」ということを聞いたら、「じゃあそうしよう!」「大丈夫だんだんできるようになるから!」と笑顔で回答してあげます。そして、大人になった自分が子供の頃の自分を胸の中に戻すイメージで、統合していきます。
最後に
大人になってしまえば、ある程度のことは自分で解決できたり、他人に助けを求めたりして、ピンチを乗り切る方法が存在しますが、子供の頃にはさまざまな行動に対して、親や周囲の援助を受けなければ、生きていくことはできません。
逃げることのできない環境の中で受けた経験は、その場を乗り切るために、本来の感情を抑制してしまい潜在意識の奥深くにしまい込んだまま、大人になる場合があります。そのような子供の頃の傷ついた心がインナーチャイルドです。
大人になってからの生きづらさの原因が、幼少期の自分であるインナーチャイルドの可能性もあります。恋愛関係などにも影響を及ぼすこともあるインナーチャイルドの声に耳を傾け、時には寄り添い、今は心配はいらないことを教えてあげましょう。そうすることで、望む未来を手に入れることにつながっていきます。
以上、最後までご覧頂き、有難うございました。