魂は何度も生まれ変わりを繰り返しながら成長していきます。今世で自分に起こる物事や出会う人々は前世での行いも関係しています。前世でさまざまな形で傷つけたり裏切ったりした因縁は、今世でカルマメイトとして出会うことになります。恋愛相手として出会ったカルマメイトは、結婚へと進み前世のカルマの解消を試みることとなります。
今回は、前世の因縁があるカルマメイトと結婚することの意味についてご紹介します。
前世の因縁があるカルマメイトとは?
スピリチュアルの世界のカルマの法則とは、良いことも悪いことも自分の思考や行いは、いずれ自分に戻ってくるというものです。そしてそのカルマは今を生きている今世だけのものではなく、遠い過去世から今世、来世へと解消されるまで続いていくと考えられています。そのカルマはもちろん悪いものだけではなく、過去世で誰かを助ける行為をしていれば、今世で思わぬ人から助けられるという幸運を受け取ることもあります。
一方、因縁があるカルマメイトとは、前世までに傷つけてしまったり、裏切ってしまったりした相手でであったりします。今世では自分の魂の未熟な部分に向き合い、悲しみや怒りを持ったカルマメイトとの因縁が解消されるよう努力するチャンスが訪れることになります。その向き合い方により、今世でカルマの解消になるのか、来世にまた持ち越してしまうのか分かれることになります。
なぜカルマメイトと結婚してしまうの?
魂は何度も生まれ変わりを繰り返す中で、前世とは異なった時代に異なった肉体をまとい生まれてきます。時代や外見は前世とは違っていても、過去世で蓄積された経験から培われた魂の気質や癖のようなものは、そのまま持ち越されてくることになります。もちろんほとんどの人々は前世の記憶を思い出すことはできません。新たな出会いとして、普通にカルマメイトとも、学校や職場、恋愛相手としてさまざまな形で出会っています。
最初からカルマメイトであるとわかれば結婚せずに済むのにと思いますが、恋愛時代は仲の良いカップルで過ごすことも多く、結婚をして何か問題が起こるまで、カルマメイトであるということに気づけない場合がほとんどです。
立場が入れ替わったカルマメイト
前世のカルマというと、相手を傷付けた行いがそのまま今世の自分に立場が逆になって返ってくる強い因縁のカルマも確かに存在します。魂はひとりでは成長することはできません。立場を入れ替えて経験することにより、理解できることもあります。自分では正解であると考えていることも、受け取る側の立場の人からは我慢を強いられていたり、深く傷つけられていたりすることもあります。
前世とは逆の立場になりカルマの解消のための結婚生活を送ることもあります。スピリチュアル的カルマの意味は、やられたから同じことをやり返すというものではありません。あくまでも未熟な魂同士がぶつかった結果生まれた負のエネルギーを、お互いの思いを理解できる形で出会い、成長することで浄化するためのものです。
立場を入れ替えないカルマメイト
誰もが経験するタイプの前世のカルマというものがあります。前世で魂の未熟な部分や気質の癖が及ぼす影響により、知らず知らずのうちにカルマを作ってしまっている場合もあります。今世でも同じようなシーンが繰り返され、どんなふうに成長できるか試されるために、カルマメイトとの結婚生活を送ることになる場合があります。
魂は何度も生まれ変わりを繰り返す中で、慣れ親しんだ物事はあまり努力をしなくても簡単にできてしまう傾向にあるため、前世と同じような価値観や生活パターンを無意識に選んでしまいます。そんな偏った人格や未熟な部分を修正するためにカルマメイトとの出会いはあります。前世ではうまくいかなかったとしても、今世で自分が成長して正面から向き合うことで、前世とは別の結果に導くことはできます。するとカルマは浄化され、カルマメイトと自然な形で別れることができたり、無理なく付き合い続けたりすることもあります。
前世の完璧主義から招かれたカルマメイト
前世で指導的立場にあったりして、自分の身の回りの人もコントロールしないといられない気質を、今世になっても持ち越している場合があります。今世でも自分の思い通りに動いてほしいという気持ちが強い傾向にあると、正反対のルーズな性格でマイペースのカルマメイトと結婚することになる場合があります。
前世ではどうしても気質の異なった相手を許せず衝突し、人格否定をして傷つけてしまっている可能性もあります。今世では自分の気質から作ってしまったカルマを解消するために同じ関係になることがあります。今世では周囲の人をコントロールするのではなく、それぞれの特質を生かしてお互いに歩み寄ることを学ぶ必要があったりします。カルマの解消がなされると、ギクシャクしていた関係ではないもっと豊かな幸せの結婚生活に変化していくこともできます。
前世の依存心から招かれたカルマメイト
前世から依存心の強い魂の気質を持ち越している場合には、わがままで自己中心的な気質を持ったカルマメイトと結婚する場合があります。前世では、気に入られるために自分を抑制し、相手に合わせる生活を送っていたりします。パートナーに依存しなければ生きられないため、理不尽な要求を黙って受け入れるなどの歪んだ生活になります。
今世では、しっかりとした自立した生活を送ることで、パートナーの顔色を伺いながらの生活から脱出する必要があります。依存する人と、どんなわがままも受け入れてもらえる人の、歪んだ前世のカルマの関係が解消されると自然な別れが訪れます。お互い次のパートナーとは、無理をしなくてもよいスムーズな結婚生活を送ることができます。
最後に
スピリチュアル的考え方の1つに、「前世までのカルマを解消するために今世がある」というものがあります。助けたり助けられたりというプラスのカルマもあります。しかし多くの場合は知らず知らずのうちに、誰かを傷つけてしまっていたり、逆にどうしても許すことができなかったりするカルマを解消するために、今世で深い関係になることもあります。自分の中でどうしても変えられないパターンがあるならそれが前世から持ち越したカルマと関係があるかもしれません。
カルマは自然に消えることはありません。時空を超えて存在し続けるので、どこかの時点で、自分自身が向き合い解消しなければいけません。カルマメイトとの結婚はけして不幸なことばかりではなく、魂の浄化と成長のチャンスが訪れたということです。今世で早々とカルマを解消し、来世へ続く負のカルマを作らないように、今後の生活を自分にも周囲の人にも誠実に生きていくことが大切です。